27.5セミファットから29er化&297の可能性を検証!
えーと、いきなりですが結論です。 サトシ的なKona BigHonzoのホイールサイズについて。
・下り系トレイルで快適なライドなら297プラス!
・登りや自走のあるトレイルライドで繋ぎを大事にしながらスムースに走るライドなら29er!!
・エンデューロやダウンヒルなどキレとスピード重視なレースがターゲットなら297!
楽しむスタンスとレースという勝負のスタンスでセッティングは変わるという前提があります。
そこに、それぞれの良さを最大限に活かすという楽しさに気付きました!!
Kona BigHonzoのホイールサイズを変えていきますよ
前29後ろ27.5プラスのとき
海外マウンテンバイクシーンでは、前29インチ後27.5インチの前後異径を「297」と呼ぶそうです!!
しかし、サトシ的にはまだ馴染まないので説明時には「前29後27.5」と表現していきます。
で、前29後27.5プラスの検証。
<メリット> *ザグ等やハンドル角等の設定を吟味したうえで
●ヘッドが寝て後傾姿勢となり、下りでの安定感が増す!!
●前29インチの障害乗り越え性能の高さに驚き!!
●リアは27.5プラスのエアボリュームによる乗り心地の良さ!!
●29インチに比べアクションが入れやすい!!
<デメリット>
●フレームに設定されたジオメトリーに変化→ヘッドが寝すぎるとブレーキングやハンドリングに影響
●エア圧低めのリアに荷重がかかりすぎる→後傾×エア圧の低さで見た目以上に乗ると変化する
●エア圧低めでしっかりグリップする分、ペダリングが重たい
●シュッとした29インチタイヤと、ボテッとした27.5インチタイヤのミックスがイマイチ・・・
で、実際にライドしてどうなのかというと・・・ だいぶ面白い!!
けど、何かしっくりこない・・・ という感触です。
サトシ的な一番の気になったのが、 <エア圧低めのリアに荷重がかかりすぎる> です。 前後タイヤのエアボリュームに差が生じます。
キリっとしたフロントのアクションと、モサっとしたリアのアクションがどうにもフィットしませんでした。
フロントは次々進もうと引っ張ってくれているのに、リアは一つ一つの路面状況を味わいながら進んでいるといったところ。
ブレーキング時も、フロントとリアの動きがアンバランスに感じました。
もちろん、フロントの障害乗り越え性能の高さは実感しましたし、リアのエアボリュームは乗ってて本当に楽です。
デメリットも慣れで済む範囲な印象です。 総合的には安全なスピード域で疲労感少なくライドできるセッティングかと思います。
なので、<下り系トレイルで快適なライドなら297プラス>です
29erのとき
一般的には29erは転がり特性を生かしたロングライド向きと言われていますが、BigHonzo29er化はちょっと違いました。
ガッツリ下り系です。
さらに、BigHonzoを29erするとHonzoよりもさらに下り系29erになるのだと想定はしていました。
その根拠はジオメトリーにあります。 BigHonzoはHonzoと比較して、ホイールベースが長く、ヘッド角もわずかですが寝ています。
つまり、下り系に振ったジオメトリーだという事です。 そして、BigHonzoをHonzoと同じ29erにすると、Honzoと比べてホイールベースが長くヘッド角の寝た29erになるということです!!
ガッツリ下り系です。
<メリット>
・障害乗り越え性能の高さがサイコーになる!!
・転がり性能が高いので、どんどん進んでいく!!
・でも、登りもガッツリ!!
<デメリット>
・BBハイトが高くなる
・切り返しや寝かせることに慣れが必要かもしれない
・アクションが思った以上に入れにくい、これはサトシのスキルではかなり慣れが必要かもしれない
・ホイール径が大きくなり下りに適した剛性などホイールの質が問われる
ガッツリ下り系とか言いながら、登りもガッツリという評価(笑)
でも、総合的に考えれば29erは障害乗り越え性能と転がり性能を26インチや27.5インチ(正確には27.1だそう・・・)と比較すれば、間違いなく上です。
ただ、取り回しやアクション、乗り手の体格を選ぶといった極めて目立つデメリットも存在します。
なので、完璧ではないところが惜しい。
しかし、総合的なスキルを高めてくれるのも29erです。
時々で読みにくいトレイルライドではサイコーのパフォーマンスを発揮してくれるのだと思います。
ですので、登りや自走のあるトレイルライドで繋ぎを大事にしながらスムースに走るライドなら29er!!
297のとき(あくまで想定)
これはサトシの持ち合わせでは試せません。
しかし、レースシーンを調べていくと、今シーズンのワールドカップやエンデューロの結果から<297>が相当なメリットを持っているようです。
おそらく、サトシが前述したデメリットを打ち消しメリットに変えていっているのでしょう。
仮説です。
・前29インチの乗り越え性能と転がり性能を最大限活かしつつ、後ろ27.5インチという26インチ寄りのホイールサイズはシビアな状況においてもクイックなアクションを可能にしている
そうであるからこそ、1秒を争うレースシーンでは専用のジオメトリーを持ったフレームがきっと存在しているでしょう。
あー、そうなるとやっぱり同じリムとハブで27.5インチのリアホイールを組みたいなぁ。
まとめ
ライドする状況や目的によって、今まではホイールサイズをどうするかといったことはあまり考える必要が無かったと思います。
気にしても、ハードテイルがフルサスの2択。
そして、29erか27.5かを選ぶ程度。 もちろん、そこまで気にしない、目的への近道は決まっているようなものなので、こだわらなくとも良い範疇かもしれません。
しかし、前後異径によって今までにないライドの感覚を味わえるとしたら・・・
めっちゃおいしいことだと思います!!
少しだけでもこだわって味わってみませんか(笑)